Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate

Aozora Bunko

ところが、敵はただ一名で、しかもその一名の敵に、すでに幾人か討たれ、なおまだ仕止めかねているというので、内蔵助利三が、

「いかなる者か」

と、訊ねると、松野平介という者ですとの答え。

利三は驚いた。松野平介とは年来の昵懇だからである。あんな気持のよい男を死なしてはならない。にわかに、旨をそこへ伝えさせて、利三自身すぐそこへ馬をとばして来た。

(なる程、平介だわえ)

と、味方の囲みをわけて馬を前へ出し、まず、

「松野平介ではないか」

と、ふだんの通り呼びかけた。平介は、

「利三来たか。汝なれば、泉下へ伴って、信長公へごらんに入れる首としてややふさわしい。日頃の友とて、今日の悪行はゆるしがたい」

と、きびしく槍を構え直した。利三は苦笑をゆがめて、

「平介にはまだ聞き及びないか。本能寺はもとより、当二条城もはや落去。今しがた信忠卿にも御生害あった。天下はこの半日に一変いたしたのであるぞ。何を血迷うて吠ゆるか。日頃の誼みをもって内蔵助利三が案内申そうほどに、まず御本陣へおざれ」

「なにしに?」

「日向守様に、御挨拶をなすがよい。利三口添えするであろう」

「見損のうたか、斎藤老人。