Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
「ほとんど、破竹の勢いと申してもよいほどでございます。私どもが立ち帰る頃、すでに信忠卿の軍は、諏訪口へ入ったと聞えておりました」
「さすがは、御威光である。信長公みずから御出馬の戦。そうなくてはならん。右府様にもいよいよお元気にお見上げ申したか」
「はい。このたびの甲州入りは、時も春、峡山の花見にひとしい。帰途は東海道に出、富士見物の御予定などと――これは侍側の方々から伺ったことですが、余裕綽々たる御陣中の様であると承りました」
「そうか。いや大儀。はやくやすめ」
任務をこれでおわった二人は、初めて疲労を姿にあらわしながら退出した。
が、秀吉はなおそこにいた。襖絵の白鷺を見つめている。自鷺の眼だけに黄色い彩具が塗ってあった。鷺が彼を睨んでいるようでもある。
「……やはり官兵衛かな。官兵衛をつかわすしかあるまい」
つぶやくと、小姓を呼びたてた。石田佐吉がまかり出た。佐吉もめっきり成人して、いよいよ端麗な小姓振りであった。
「お召しあそばしましたか」
「呼んだ。……二の丸に、黒田官兵衛が詰めておるはず。それと、蜂須賀彦右衛門とを、同時に呼んで来てくれい」
「どこへ御案内いたしますか」