Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate

Aozora Bunko

望むことなり、日頃の不満なり、何なりと申したててはどうか」

二度まで、官兵衛にこう促されると、不平分子の代表として、そこの堤に立った五名の土工頭のうちのひとりが、云い出した。

「では、仰せに甘えて、申しますが、どうか御立腹下さらないで。……ひとつ、その……よろしくお聞き届けをねがいたいんで」

「よし、よし。何だ」

「土俵一俵はこべば米一升、銭百文くださるってんで、実あ、てまえども、何千人てえ貧乏人は、よろこんでお雇われ申したわけでございますが、なんのこった、その約束がちがうじゃねえか……ッてなところがその、下司根性と申しやすか、こちとらを始め、ここにいるみんなが皆の不服なんで」

「これこれ。かりそめにも、羽柴筑前守さまの名をもって、高札した約定に、御違背ないはずだ。その方たちは、一箇一俵運ぶたびに、お焼印のある竹串をもらい、それを夕刻お勘定場で、約束どおりいただいておらんのか」

「そりゃ旦那、戴いちゃあおりますが、一日十俵二十俵運んでも、お勘定場のお払いは、現米一升に銭百文きり。あとはみんな後払いの、軍札と米券でござんしょ」

「そうだ」

「そいつがどうも困るんで。