Classici giapponesi con furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Leggi 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) di 内田 魯庵 (うちだろあん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.401 caratteri · 427 schermate
その時分もヤンチャン小僧で、竹馬の友たる山田美妙の追懐談に由ると、お神楽の馬鹿踊が頗る得意であって、児供同士が集まると直ぐトッピキピを初めてヤンヤといわせたそうだ。間もなく芝の愛宕下の高谷塾に入塾した。高谷塾というは『日本全史』というかなり浩澣な大著述をしたその頃の一と癖ある漢学者高谷龍洲の家塾であって、かなり多数の書生を集めて東京の重なる私塾の一つに数えられていた。大阪朝日の旧社員の土屋大作や、今は故人となった帝劇の座付作者の右田寅彦兄弟も同塾であったそうだ。然るにイタズラ小僧の茶目の二葉亭は高谷塾に入塾すると不思議に俄に打って変った謹直家となって真面目に勉強するようになった。知らない顔の他人の中へ突き出されて、持前の羞恥み屋から小さくなったのでもあろうが、一つは今なら中学程度に当る東京の私塾の書生となったので、俄に豪くなって大人びたのでもあろう。
その時代、一番親しくしたは二葉亭の易簀当時暹羅公使をしていた西源四郎と陸軍大尉で早世した永見松太郎の二人であった。殊に永見は同時に上京した同郷人であるし、同じ軍人志願であったからなお更深く交際した。