Classici giapponesi con furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Leggi 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) di 内田 魯庵 (うちだろあん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.401 caratteri · 427 schermate
然るに永見は首尾よく陸軍の試験に合格したが、二葉亭はその頃からの強度の近視眼のため不合格となった。(永見はその後参謀部の有数な秀才と歌われていたが、惜しい事に大尉で若死にしてしまった。福島大将と同時代であったそうだ。)二葉亭は運悪く最初の首途に失敗なってしまったが、首尾よく合格して軍人となっても狷介不覊の性質が累をなして到底長く軍閥に寄食していられなかったろう。
その頃二葉亭は既に東亜の形勢を観望して遠大の志を立て、他日の極東の風雲を予期して舞台の役者の一人となろうとしていた。陸軍を志願したのも、幼時は左に右くその頃では最早ただ軍服が着たいというような幼い希望ではなかった。それ故に軍人志望が空しくなると同時に外交官を志ざして旧外国語学校の露語科に入学した。その頃高谷塾以来の莫逆たる西源四郎も同じ語学校の支那語科に在籍していたので、西は当時の露語科の教師古川常一郎の義弟であったからなお更益々交誼を厚くした。その後間もなく西が外務の留学生となって渡支してからも山海数千里を距てて二人は片時も往復の書信を絶やさなかった。その頃の二葉亭の同窓から聞くと、暇さえあると西へ遣る手紙を書いていたそうで、その手紙がイツデモ国際問題に関する侃々諤々の大議論で、折々は得意になって友人に読んで聞かせたそうだ。