Classici giapponesi con furigana
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
Leggi 新編 近代美人伝 (下) (いちかわくめはち) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.172 caratteri · 277 schermate
をきかせて、蔵前の札差町人、大口屋暁雨の侠気と、男達釣鐘庄兵衛の鋭い気魄を持って生れながら、身分ちがいの故に腹を切るという、その頃では、まだ濃厚に残っていた差別待遇を諷した作を残している。
その芝居へ出てくる、葛城太夫と、丁山という二人の遊女が、吉原全盛期の、おなじ張と意気地をたっとぶ女を出して、太夫と二枚目、品位と伝法との型を対立させて見せてくれた。そしてそれには丁度よく美しく品位ある中村歌右衛門や、故人の沢村源之助という、伝法肌な打ってつけの役者がいた。
末広鉄腸は、早く「渓間の姫百合」を出して、明治小説界の最も先駆者だが、その人たちは学者であり、政治家であり、社会人としても重きをなしていたから、十二階の高さにも、建築前に達していたというのであろう。
事務員に黒岩涙香小史がいる。『万朝報』の建立者で、ユーゴーの「ミゼラブル」や、その他「モンテ・クリスト」をはじめ、沢山の翻訳があって、ああしたものを、その頃の一般大衆にも読ませてくれた恩人だった。
奥山閣から――花屋敷とよばれた中にあった、宇治の鳳凰堂のような五層楼――凌雲閣を睨む人に正直正太夫の緑雨醒客のあるのも面白い。