Classici giapponesi con furigana
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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
Leggi 新編 近代美人伝 (下) (いちかわくめはち) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.172 caratteri · 277 schermate
上野山から眺めている連中のなかには、不知庵主人内田魯庵があり、漢詩の大家で、業病にかかり妹の曾恵子を熱愛していた義弟勇三郎がその病の特効薬だときいて、他人の尻肉を斬りとったりしたのち、死刑になった事件を引き起したりした、気の毒な野口寧斎がある。
「ちょっと、ちょっと、これ見ない? 見たくなければ見せない。」
と、孝子が、ヒラヒラと見せびらかした一枚には「明治文学界八犬士」の見立がある。滝沢馬琴の有名な作、八犬伝の八犬士の気質風貌を、明治文壇第一期の人々に見立てたのだ。
「あら! 犬江親兵衛が美妙斎よ。」
と、錦子はよろこんだ。親兵衛は一番若くって、ピチピチしている人物だった。
その親兵衛が美妙で、色ならば緑、草木ならば豊後梅だとある。
「豊後梅は、実が大きくって、生で食べても、梅干にしてもおいしい。」
「そんな、自慢ばかりしていないで、他のも読んでよ。」
と、孝子は笑った。
犬山道節が森鴎外で、色は黒、花では紫苑。犬飼現八は森田思軒で、紫に猿猴杉。犬塚信乃が尾崎紅葉で緋色と芙蓉。犬田小文吾が幸田露伴、栗とカリン。大法師が坪内逍遥で白とタコ。
「緑は、すっきりしていて好いけれど――もうちっと。