Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぎんがてつどうのよる

新編 銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Leggi 新編 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.030 caratteri · 274 schermate

Aozora Bunko

バナナン大将

「つかれたつかれたすっかりつかれた

脚はまるっきり 二本のステッキ

いったいすこぅし飲み過ぎたのだし

馬肉もあんまり食いすぎた。」

(叫ぶ。)「何だ。まっくらじゃないか。今ごろになってまだあかりも点けんのか。」

兵士等辛うじて立ちあがり挙手の礼。

大将「灯をつけろ、間抜けめ。」

曹長点燈す。兵士等大将のエボレット勲章等を見て食せんとするの衝動甚し。

大将「間抜けめ、どれもみんなまるで泥人形だ。」

脚を重ねて椅子に座す。ポケットより新聞と老眼鏡とを取り出し殊更に顔をしかめつつこれを読む。しきりにゲップす。やがて睡る。

曹長(低く。)「大将の勲章は実に甘そうだなあ。」

特務曹長「それは甘そうだ。」

曹長「食べるというわけには行かないものでありますか。」

特務曹長「それは蓋しいかない。軍人が名誉ある勲章を食ってしまうという前例はない。」

曹長「食ったらどうなるのでありますか。」

特務曹長「軍法会議だ。それから銃殺にきまっている。」間、兵卒一同再び倒る。

曹長(面をあぐ。)「上官。私は決心いたしました。この饑餓陣営の中に於きましては最早私共の運命は定まってあります。戦争の為にでなく飢餓の為に全滅するばかりであります。