Classici giapponesi con furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate
帰ろう。帰って待ってようか。ね。君。」
カン蛙はふさぎこみながらしぶしぶあるき出しました。
*
三疋がカン蛙のおうちに着いてから、しばらくたって、ずうっと向うから、蕗の葉をかざしたりがまの穂を立てたりしてお嫁さんの行列がやって参りました。
だんだん近くになりますと、お父さんにあたるがん郎がえるが、
「こりゃ、むすめ、むこどのはあの三人の中のどれじゃ。」とルラ蛙をふりかえってたずねました。
ルラ蛙は、小さな目をパチパチさせました。というわけは、はじめカン蛙を見たときは、実はゴム靴のほかにはなんにも気を付けませんでしたので、三疋ともはだしでぞろりとならんでいるのでは実際どうも困ってしまいました。そこで仕方なく、
「もっと向うへ行かないと、よくわからないわ。」と云いました。
「そうですとも。間違っては大へんです。よくおちついて。」と仲人のかえるもうしろで云いました。
ところがもっと近くによりますと、尚更わからなくなりました。三疋とも口が大きくて、うすぐろくて、眼の出た工合も実によく似ているのです。これはいよいよどうも困ってしまいました。ところが、そのうちに、一番右はじに居たカン蛙がパクッと口をあけて、一足前に出ておじぎをしました。