Classici giapponesi con furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate
」
「さよならね。」そしてカン蛙は又ピチャピチャ林の中を歩き、プイプイ堰を泳いで、おうちに帰ってやっと安心しました。
*
丁度そのころブン蛙はベン蛙のところへやって来たのでした。
「今日は、今日は。」
「はい。やあ、君か。はいれ。」
「カンが来たろう。」
「うん。いまいましいね。」
「全くだ。畜生。何とかひどい目にあわしてやりたいね。」
「僕がうまいこと考えたよ。明日の朝ね、雨がはれたら結婚式の前に一寸散歩しようと云ってあいつを引っぱり出して、あそこの萱の刈跡をあるくんだよ。僕らも少しは痛いだろうがまあ我慢してさ。するとあいつのゴム靴がめちゃめちゃになるだろう。」
「うん。それはいいね。しかし僕はまだそれ位じゃ腹が癒えないよ。結婚式がすんだらあいつらを引っぱり出して、あの畑の麦をほした杭の穴に落してやりたいね。上に何か木の葉でもかぶせて置こう。それは僕がやって置くよ。面白いよ。」
「それもいいね。じゃ、雨がはれたらね。」
「うん。」
「ではさよならね。」
蛙の挨拶の「さよならね」ももう鼻について厭きて参りました。もう少しです。我慢して下さい。ほんのもう少しですから。