Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うんめい

日本の文学 3 五重塔・運命

幸田 露伴

Leggi 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 100.648 caratteri · 198 schermate

Aozora Bunko

御師匠様と世に用いられて爰に生計の糸道も明き細いながら炊煙絶せず安らかに日は送れど、稽古する小娘が調子外れの金切声今も昔わーワッとお辰のなき立つ事の屡なるに胸苦しく、苦労ある身の乳も不足なれば思い切って近き所へ里子にやり必死となりて稼ぐありさま余所の眼さえ是を見て感心なと泣きぬ。それにつれなきは方様の其後何の便もなく、手紙出そうにも当所分らず、まさかに親子笈づるかけて順礼にも出られねば逢う事は夢に計り、覚めて考うれば口をきかれなかったはもしや流丸にでも中られて亡くなられたか、茶絶塩絶きっとして祈るを御存知ない筈も無かろうに、神様も恋しらずならあり難くなしと愚痴と一所にこぼるゝ涙流れて止らぬ月日をいつも/\憂いに明し恨に暮らして我齢の寄るは知ねども、早い者お辰はちょろ/\歩行、折ふしは里親と共に来てまわらぬ舌に菓子ねだる口元、いとしや方様に生き写しと抱き寄せて放し難く、遂に三歳の秋より引き取って膝下に育れば、少しは紛れて貧家に温き太陽のあたる如く淋しき中にも貴き笑の唇に動きしが、さりとては此子の愛らしきを見様とも仕玉わざるか帰家れざるつれなさ、子供心にも親は恋しければこそ、父様御帰りになった