Classici giapponesi con furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Leggi 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 100.648 caratteri · 198 schermate
程の願望ある身の、何として今から妻など持べき、殊にお辰は叔父さえなくば大尽にも望まれて有福に世を送るべし、人は人、我は我の思わくありと決定し、置手紙にお辰宛て少許の恩を伽に御身を娶らんなどする賎しき心は露持たぬ由を認め、跡は野となれ山路にかゝりてテク/\歩行。さても変物、此男木作りかと譏る者は肉団奴才、御釈迦様が女房捨て山籠せられしは、耆婆も匕を投た癩病、接吻の唇ポロリと落しに愛想尽してならんなど疑う儕輩なるべし、あゝら尊し、尊し、銀の猫捨た所が西行なりと喜んで誉むる輩是も却て雪のふる日の寒いのに気が付ぬ詮義ならん。人間元より変な者、目盲てから其昔拝んだ旭日の美しきを悟り、巴里に住んでから沢庵の味を知るよし。珠運は立鳥の跡ふりむかず、一里あるいた頃不図思い出し、二里あるいた頃珠運様と呼ぶ声、まさしく其人と後見れば何もなし、三里あるいた頃、もしえと袂取る様子、慥にお辰と見れば又人も居らず、四里あるき、五里六里行き、段々遠くなるに連れて迷う事多く、遂には其顔見たくなりて寧帰ろうかと一ト足後へ、ドッコイと一二町進む内、むか/\と其声聞度て身体の向を思わずくるりと易る