Classici giapponesi con furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Leggi 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 100.648 caratteri · 198 schermate
折会うたる我に少しも違わず扨は父様かと早く悟りてすがる少女の利発さ、是にも室香が名残の風情忍ばれて心強き子爵も、二十年のむかし、御機嫌よろしゅうと言葉後力なく送られし時、跡ふりむきて今一言交したかりしを邪見に唇囓切て女々しからぬ風誰為にか粧い、急がでもよき足わざと早めながら、後見られぬ眼を恨みし別離の様まで胸に浮びて切なく、娘、ゆるしてくれ、今までそなたに苦労させたは我誤り、もう是からは花も売せぬ、襤褸も着せぬ、荒き風を其身体にもあてさせぬ、定めしおれの所業をば不審もして居たろうがまあ聞け、手前の母に別れてから二三日の間実は張り詰た心も恋には緩んで、夜深に一人月を詠めては人しらぬ露窄き袖にあまる陣頭の淋しさ、又は総軍の鹿島立に馬蹄の音高く朝霧を蹴って勇ましく進むにも刀の鐺引かるゝように心たゆたいしが、一封の手簡書く間もなきいそがしき中、次第に去る者の疎くなりしも情合の薄いからではなし、軍事の烈しさ江戸に乗り込んで足溜りもせず、奥州まで直押に推す程の勢、自然と焔硝の煙に馴ては白粉の薫り思い出さず喇叭の響に夢を破れば吾妹子が寝くたれ