Classici giapponesi con furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Leggi 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.605 caratteri · 76 schermate
」
「じゃあ、話しますがね、実はこの間から竜王のお后さまが御病気で、死にかけておいでになるのです。それで猿の生き肝というものを上げなければ、とても助かる見込みがないというので、わたしがお前さんを誘い出しに来たのさ。だからかんじんの用事というのは生き肝なんですよ。」
そう聞くと猿はびっくりして、ふるえ上がってしまいました。けれど海の中ではどんなにさわいでもしかたがないと思いましたから、わざとへいきな顔をして、
「何だ、そんなことなのか。わたしの生き肝で、竜王のお后さんの病気がなおるというのなら、生き肝ぐらいいくらでも上げるよ。だがなぜそれをはじめから言わなかったろうなあ。ちっとも知らないものだから、生き肝はつい出がけに島へ置いてきたよ。」
「へえ、生き肝を置いてきたのですって。」
「そうさ、さっきいた松の木の枝に引っかけて干してあるのさ。何しろ生き肝というやつは時々出して、洗濯しないと、よごれるものだからね。」
猿がまじめくさってこういうものですから、くらげはすっかりがっかりしてしまって、
「やれ、やれ、それはとんだことをしましたねえ。かんじんの生き肝がなくっては、お前さんを竜宮へ連れて行ってもしかたがない。