Classici giapponesi con furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Leggi 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.605 caratteri · 76 schermate
」
「ああ、わたしだって竜宮へせっかく行くのに、おみやげがなくなっては、ぐあいが悪いよ。じゃあごくろうでも、もう一度島まで帰ってもらおうか。そうすれば生き肝を取ってくるから。」
そこでくらげはぶつぶつ言いながら、猿を背負って、もとの島まで帰っていきました。
猿が島に着くと、猿はあわててくらげの背中からとび下りて、するすると木の上へ登っていきましたが、それきりいつまでたっても下りてはきませんでした。
「猿さん、猿さん、いつまで何をしているの。早く生き肝を持って下りておいでなさい。」
とくらげはじれったそうに言いました。すると猿は木の上でくつくつ笑い出して、
「とんでもない。おとといおいで。今日はごくろうさま。」
と言いました。くらげはぷっとふくれっつらをして、
「何だって。じゃあ生き肝を取ってくる約束はどうしたのです。」
「ばかなくらげやい。だれが自分で生き肝を持っていくやつがあるものか。生き肝を取られれば命がなくなるよ。ごめん、ごめん。」
こういって猿は木の上から赤ンべいをして、
「それほどほしけりゃ上がっておいで。くやしくも上がれまい、わあい。わあい。」
と言いながら、赤いお尻を三度たたきました。