Classici giapponesi con furigana
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じょきゅう
日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集
細井 和喜蔵
Leggi 日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集 (じょきゅう) di 細井 和喜蔵 (ほそいわきぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.732 caratteri · 33 schermate
機嫌よく行って働いておくれ。」
「浮いた稼業と言ったって何も銘酒屋女になる訳ではなしさ、そりゃ色んな男も来ようけれど、あたしの心さえ確りして居れば大丈夫だわ。」
こうして登恵子が勤め出したのは程遠からぬ本所柳島元町の亀甲亭という和洋食店である。朋輩女給一人にコック一人、家内四人という人数で、客用食卓を三つだけ据えたささやかな店。
先ず彼女は華やかなエプロンを買って掛けた。そして昨日まで女工の登恵子は今日エプロン姿となった収入だめしに、お銭入をすっかり空っぽにして女給の群へと投じて行った。
翌朝財布を調べて見ると三円二十銭ある。何といううまいしょうばいだろう、と彼女は思う。そして此の分なら、三四日も経てば俥に乗せて病人を専門の病院へ診察受けにやれるだろうことを喜びながら、お湯の序でに家へ廻って良人に此のことを話して安心させ、お粥の用意などして枕辺へ運んでから再び店へ立ち帰った。こうして毎日朝湯の序でにこっそりと隠れるように家へ帰っては病める良人を看ながら五日辛抱すると、十五円近くのお金が出来て目的通り専門の医者へかけることが叶った。
登恵子にとってそれは嬉いことであったが、併しよく考えて見れば何等人間生活に必要欠くべからざる品物の生産でもない此の遊び仕事に対して、一日三円もの報酬を得ることは唯なんとなく尻こす