Classici giapponesi con furigana
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にほんだっしゅつき
日本脱出記
大杉 栄
Leggi 日本脱出記 (にほんだっしゅつき) di 大杉 栄 (おおすぎさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 76.254 caratteri · 151 schermate
三
三日目に一本あけた
大手柄!
飲みそめの
Vin blanc
一本といっても、普通の一本じゃない。アン・ドミとかアン・カアルとかいう半分か四分の一の奴なのだ。
そして入獄二十四日目の放免の日には、警視庁の外事課で追放の手続きを待っている半日の間に、このアン・ドミを百人近くの刑事どもの真ん中に首をさらされながら、一本きれいにあけてしまった。
そのたびになつかしからん
晩酌の
味を覚えし
パリの牢屋
僕は日本に帰ったら、毎日、晩酌にこの白葡萄酒を一ぱいずつやって見ようときめた。
三
Vin blanc ちびりちびり
歌よみたわむる
春の日
春の心
春の心、と言っても、春情じゃない。牢やの中では、いつも僕は聖者のようなのだ。時々思いだしたドリイだって、実は一緒に寝たには寝たが、要するにただそれっきりのことだったのだ。
――Faire l※(アキュートアクセント付きA小文字)mour, ce n'est pas tout. Ju es trop jolie pour cela. Je t'adore.
というような甘いことを、実際甘すぎてちょっと日本語では書きにくいのだ、子守歌でも歌って聞かせるような調子でお喋舌りしながら寝かしつけていたのだ。