Classici giapponesi con furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Leggi 日記 (にっき) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 17.620 caratteri · 36 schermate
一月八日
「小鳥の如き我は」――モハメットの心を一寸はうけて居るんだけれ共「夜」に似た心持でもって書いたものだ。
「青い鳥」、その空想の生活に密接にふれて居ると云う事や又いかにも考えさせられる科白なり景色なりが多いのに驚く。くり返して読む必要がある、「誘惑」、モウパッサッン特有の婦人を描いて居る。
一月八日(木曜)晴 寒
〔摘要〕学校始業式 浅草へ行く
「サアニン」を少し読む
(伝説の生んだ現実)を云う題だけを思う、
何となくさわがしいそのくせすきだらけな本郷のかたい道を私はうつむき勝に歩いた。下らない事ながらこの日初めてあったかるい情なさは私の笑う声をひくくしたりいつもより深いあわれ味の心をおこさせたりした。午後から浅草に行く、茶絵雙紙の心持はいつ行ってものぞく事は出来ない。池のあめんぼうの泳ぐのを雨かと驚いた時のほんのちょっぴりの時間は私にとって詩になりそうなものであった。給仕に出た女もかなり私の気に行った。三味線の音をあこがれる様な気にさえなって居た。伝説の生んだ現実と云うのは細井さんの家庭から思いついた事だ。美しいものが出来ないとも限らない。