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Classici giapponesi con furigana

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きゅうさく

旧作

上村 松園

Leggi 旧作 (きゅうさく) di 上村 松園 (うえむらしょうえん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1579 caratteri · 4 schermate

Aozora Bunko

ある人が、こんなことを言っていました。

先日文壇の大家の某氏にあったとき、談たまたま作品のことに及んだ折り、私はその作家の十五、六年前に問題になった小説のことを話題にして、

「こういう時局に、あの小説をお考え直しになると、あなたの作品中から抹殺したいお気持ちになりませんか」

ときいたところ、その大家は、

「とんでもない。あの作品は私の全作品中どれよりもすぐれた作で、今でもあれを書いたことを誇りとしていますよ」

と、こうぜんと言い放たれたそうです。

その作品というのは、当時、自由華やかな時代の作風で、とても今の時局には読み難いものなのでした。

しかし、その大家は、過去の作品だからと言って、自分の作を軽々には取り扱わず、却って、

「あれこそ、自分のもっとも会心の作」

であると言い切ったところに、この大家の偉さがあるのではないでしょうか。

ともすれば時局におもねって、

「あれはどうも……何しろ昔の作品ですからネ……」

などと空うそぶいている便乗作家の多い現代の中にあって、右の作家の態度こそ、

「さすがは、一時代の大家となる人」

と思わせるものがあります。

でも、ずっと以前の作が箱書に廻り、それが拙い絵であったりすると、