Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

」

「どういたしまして、これこの通り、ちゃんとお仕たくはしてござります。」

おもよどんはそんな事をいって、大きなお膳の上にのせたおすしの大皿と、もひとつの高脚膳にのせたものをはこんできた。その上には酒徳久利ものっている――

「では、まず一ツ――」

曙山さんは立ちながら腰をかがめて、お猪口でなく、そばの湯呑をとってお酒をついで、ごくごくと飲みほした。

あたしはまた溜息をついた。おしょさんはなんでだまって煙草なんか長い煙管からのんきにふかしてるのだろう――

と思いがけずおしょさんがこんなことをいった。

「お前さんがそうやってると白糸がよさそうだね。」

「あたしもそう思う、鈴木主人をつきおうてくれるものがあれば――」

「川崎屋(市川権十郎)ならいいけれど――」

曙山さんは、ふと、アンポンタンを見た。

「あの子がわたしのこと気狂というたのやろ、ほんに無理もないこと。これ御覧、綺麗な長じゅばんだっしゃろ。」

姐さんかぶりの曙山さんは、褄をあげて見せたが、

「よい事がある。」

といって着物を脱いでしまった。下には薄紫に遠山紅葉の裾模様のあるちりめんの長じゅばんを着て、白はかたの細帯をまいていた。