Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Leggi 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.283 caratteri · 329 schermate

Aozora Bunko

仲国はむろん団十郎で、小督局が秀調、小女房冷泉が新蔵、「高野物狂」では高師四郎が団十郎、児龍若が女寅であったが、取分けて仲国が優れてよかった。鞭を横たえて嵯峨野の月に立った彼の烏帽子姿は、ありありとわたしの眼に残っている。弁慶も助六も清正も家康も河内山も説くには及ばない、この仲国ひと役でも団十郎に名人の尊称をあたえていいと、わたしは今でも思っている。新蔵の冷泉もよかった。

「太閤軍記朝鮮巻」も「雪月花」も、おのおの一冊となって金港堂から出版された。「雪月花」の方は誰が書いたか知らないが、「太閤軍記」の方は歌舞伎座の作者の竹柴賢二とわたしとが引受けて、印刷所へまわす原稿をこしらえることになった。横綴じになっている桜痴居士直筆の原稿を渡されて、賢二が二幕、わたしが三幕を浄書するはずのところを、賢二は劇場の仕事が忙がしいというので、わたしが序幕から四幕目までを引受けることになった。歌舞伎座の開場前に印刷してしまわなければいけないというのであったが、なにぶん昼間は新聞社に勤めているので、夜の八時頃から書きはじめて、むろん徹夜で、翌日の午前にともかくも四幕百枚あまりを書きあげて、すぐに桜痴居士のところへ持ってゆくと、居士はわたしの原稿をつくづく視て、「君は、字はまずいが、早いことは確かに早いね。