Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

Leggi 明治劇談 ランプの下にて (めいじげきだん ランプのもとにて) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.283 caratteri · 329 schermate

Aozora Bunko

かれは享保年間に尾州領内をあらし廻った大賊で、その事蹟は諸種の記録にも散見している。しかし天主閣の鱗をぬすんだというのは嘘かほんとうか、一体どうしてその鱗を剥ぎ取ったかという疑問も出たのであるが、やまと新聞社の田中霜柳君は長く名古屋にいた人で、それは事実である、現に尾州藩の家老の成瀬隼人正が書いた「金鱗紛失記」というものがあると教えてくれたので、私たちも大いに力を得て、いよいよその柿の木金助を四幕に脚色することにした。しかし普通の盗賊では面白くないというので、全然その事実を作りかえて、金助という忠僕が桶屋の権次という悪党に教唆されて、権次のこしらえた凧に乗って首尾よく鯱の鱗をはぎ取ったが、権次がそれを着服して金助に渡さないので、金助が怒って権次を殺し、自分もまた召捕られるという筋に作りあげた。そうして、それを三人で分担して書くことになると、あいにくに採菊翁が病気になったので、岡君が第一幕と第三幕、わたしが第二幕と第四幕を書くことに決めて、ともかくも大急ぎで全部を纏めてしまった。それは前年の歳末のことで、その本読みの時にわたしたちは立会わなかったが、脚本を歌舞伎座へ渡してから一週間ほど後に、いよいよ上演に決定したという通知をうけ取った。