Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.839 caratteri · 55 schermate
そのタクラミは七重にも八重にもいりくんでいて、尋常ではあの小倅に太刀打ちできる者はこの小田原には一人も居なかろうと言ってましたよ。何を企んでたか、私はきいたことがありませんがね」
菅谷は何食わぬ風を装っていたが、心は涯しなく吸いこまれていた。
草深い田舎の山猿や怪力女や耳の化け物どもの仕業としては芸が水ぎわ立ちすぎているようだ。ガマ六のような用心深い悪漢がどんなに酔っても汽車にひかれたり、自殺することは有りッこない。第一、酔ってのことなら汽車にはねられて死ぬが、あれは完全にねてひかれたものだ。五十とはいえあの大男の力持を線路にねじふせてひかせることはむずかしいから、殺したのをひかせて、過失で死んだと見せかけたのに相違ない。だから現場に所持品もないし、かぶっていた筈のスゲ笠もない。
ガマ六の行先や、特に雨坊主が丹沢山中へでかけたことは、ナガレ目とオタツだけしか知らない筈だと思われていたが、質屋の倅なら、ナガレ目こそは不倶タイテンの商売仇、ガマ六や雨坊主が自分の指図でなく旅にでたときはナガレ目訪問とチャンと彼だけは知っていた筈。その後をつけても、先廻りしても二人を殺すチャンスは充分だ。