Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.839 caratteri · 55 schermate
菅谷は花房の湯を訪ねて、雨坊主が出立の時のことをきいてみると、奇妙なことに、これもガマ六と同じように牛の角にかけられて死ぬ前日の午さがりに家をでている。懐中には五千円ほどの大金を持っていた。彼は丹沢山の山猿のところへ行ってくるとハッキリいい残したし、大金を持っていても山猿は慾がないから心配はいらないと言っていたそうだ。
ところで、ここに重大な問題が現れた。雨坊主もガマ六と同じようにゾロリとした着流しにワラジをはいていた。ところが雨坊主はワラジをはく習慣がない。彼はいつも草履をはいて道中した。
雨坊主はタビをはいた草履をつッかけて着流しで出かけた。ところが屍体は、素足にワラジをはいており、ワラジはかなりの道ノリをはいて歩いたようにスリ切れていたが、素足の表面にくッついた泥を払うと殆ど素足は全く汚れていなかったし、はじめて素足でワラジをはいたならマメやスレたあとがありそうなものだが、それが一ツもなかったのである。納棺のとき、それに立ち会った者が気がついて、皆々首をひねったが、結論がでないので、警察にも報告しなかったのだと云う。
「この高い塀は質屋の倅が二階からのぞくので造ったそうですが」