Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.354 caratteri · 49 schermate
それで、オカミサンと芳男さんに申上げて、お二人は土蔵へいらッしゃったと思いますよ」
「お前が御案内したわけじゃアないね」
「当り前ですよ。オカミサンじゃありませんか。私ゃ、オカミサンと芳男さんが土蔵へはいるのは見ませんが、出てきてからのことなら、知っていますよ。オカミサンは台所へきて、一升徳利をわしづかみに、ゴクゴク、ゴクゴク、六七合たてつづけに呷りましたね。にわかに酔っ払って、大そうな剣幕で、土蔵の中へあばれこんだのを見ていました。芳男さんがそれを追って行って、中で十分か二十分ぐらいゴタゴタしていましたが、あとは気をつけていませんでした」
「そのほかに、変ったことはなかったかネ」
「変ったことと云えば、この四五日、旦那は土蔵からお出になりません。いつもは離れでオカミサンと食事をなさるのですが、この四五日は食事を土蔵へとりよせて一人で召しあがっていました。オトトイのことですが、私が夕御飯を土蔵へ持ってあがりますと、番頭さんがよびつけられて叱られていました。きいたのはホンの一言二言ですが、お前のような番頭では、この店がつぶれてしまうぞと、きついお言葉でしたよ」