Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.354 caratteri · 49 schermate
五月ごろヒマをもらッて、そのときは、旦那に叱られて、追んだされた筈でございますよ」
「なんで叱られたのだね」
「オカミサンに懸想したとか、酔ってイタズラしたとか、そんな噂でございます。それは無実の罪でございますよ。これだけの大家の番頭を十何年もつとめあげて、追んだされてから大そう貧乏して、細々と行商をやってるそうですが、そんな実直な白鼠が、この日本橋にほかに誰がいるものですか。みんなよろしくやって、お金をためこみ、女を貯えているものでございます。あの番頭さんだけは、ちッとは女遊びぐらいしたかも知れませんが、ほかの白鼠なみのことは爪の垢ほどもしたことのない律儀者でございます。細々と行商して貧乏ぐらしをしているときいて、旦那は後悔なさったそうですよ」
「今の番頭の修作はどうだえ」
「そんなこたア知りません」
ほめないところを見ると、否定の意味になるのであろう。
「加助が来たのは何時ごろだえ」
「ちょうど九時すぎごろでございます。三四十分ぐらいして帰りましたが、帰りぎわに、旦那からのお云附けだが、オカミサンと芳男さんを呼んでらッしゃるから、お二人にそう申上げて、土蔵へ行かせてあげて下さい、との話でした。