Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.208 caratteri · 52 schermate
それなら、よく分るよ。ここへ見物に来た時は、ここの神主が父を殺したと考えていたのだろうね」
「それほどのことは考えていないよ。だが、小さい時から父を殺したという神様にはなんとなく興味があったね。一度は見物に行ってみたいと思っていたね」
「思いきって見物にでかけるとは何かワケがあったのかね」
「なアに。オフクロが死んだからさ。一人ぽっちになったから、自分の思うことが勝手にできるようになったせいだけだね」
「なるほど。一々よくうなずけるね。お父さんが亡くなったとき、お前さんはいくつだったね」
「十二ですよ。小さな子供ではないから、その時のことは覚えていますよ。生きているオヤジの見おさめは、その日の夕方さ。いったんお邸から戻ってきて、たまに野良仕事をするときの百姓姿に着替えて出かけましたよ。今晩は帰らないかも知れないと云って出ました。お邸へ泊ることは度々ですが、百姓姿でウチをでたのは始めてのことだそうです。オフクロがそう言ってましたね。しかし、クワは持って出なかった。ウチのクワはウチにまちがいなく残っていました。私のウチでなくなったものと云えば大きな背負いカゴぐらいのものですが、しかしその日の父は何一ツ持たずに出かけたし、カゴはそれ以前からなくなっていたのです」