Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.134 caratteri · 43 schermate
オセッカイは無用といわんばかりの切口上であった。誰かと思えば、松川花亭ではないか。しかし今さら、花亭の如き一ツを捉えて怒ったところで何になろうか。怒るなら、また、追いだすなら、みんな一まとめに追いだすことだ。彼はイライラと考えた。
彼が何より不安なのは、あの暗い井戸端でフグをつくッていた宮吉の姿。そしてそのフグを隠し持って忍びでたに相違ない怪人物のことであった。その怪人物はこの三人のどれか一人に相違ないし、否、三人をまとめた一ツがそれなのだ。今や彼には巨万の富がある。殺された清作よりも、よッぽど確かな殺される原因があるではないか。それを思うと手をつかねてはいられないが、さて、どうするという当てがあるわけでもない。死後の財産は全て駒子に与えるという正式の遺書をつくッてみても、殺される不安がなくなるわけではなかった。
上京した一力は正二郎から二人の女の話をきいて、
「そうかい。ナニ、オレがなんとかしてやるよ。心配するこたアないや」
と、二人の女に会って、すぐ出て行けと怒鳴りつけたが、
「ナニさ。私たちは正式の女房とその母親だよ。はばかりながら芸者あがりのメカケとは違うんだ。