Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.645 caratteri · 47 schermate
これは加納さんの性癖をよく知りつくせる者のみのなしうることです。つまり、加納さんは重大な宴会前には食事して出席すること、いそいで食事するときには、茶漬に梅干だけで二三分でかッこむことを知りぬいた者のたくんだことです。なぜなら、犯人は加納さんに大急ぎで梅干をたべさせる必要がありました。その梅干に毒が仕込んであったからです」
虎之介は大不満。鼻をならして、
「そんなことがありますかい。お嬢さんが卒倒して、そッちへ人々の注意がむいた隙をねらって小柄をぶちこんだのさ。その隙がなくッちゃ小柄をぶちこめるものですか」
新十郎はニッコリ笑って、
「小柄は手裏剣で投じたものではないのです。犯人はやがて毒がまわって、加納さんがふらつき倒れることを知っていました。彼はその時を待つために、加納さんについてまわっていたのです。毒がまわって倒れかけたとき、とびついて、介抱するとみせて、小柄を腹へ刺しこむために。小柄は虚無僧の尺八の中に隠してありました」
アッという叫びが起った。人々は総立ちになったが、花廼屋と鹿蔵が、やけに田所にくみついて、ひッ捕えたところであった。田舎通人、神仏混合、花廼屋因果と身はやつしても、もとは鉄砲組の小隊長、鳥羽伏見から上野寛永寺まで場数をふんだ覚えの腕は相当なもの。