Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ほしじょろう

星女郎

泉 鏡花

Leggi 星女郎 (ほしじょろう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 52.344 caratteri · 104 schermate

Aozora Bunko

――

(ちと美しい唇に、分けてお遣んなさいまし。……殿方の血は、殿方ばかりのものじゃありませんよ。)

と凄いような串戯を、これは貴婦人の方が言って。――辞退したが肯かないで、床の間の傍の押入から、私の床を出して敷いたあとを、一人が蚊帳を、一人が絹の四布蒲団を、明石と絽縮緬の裳に搦めて、蹴出褄の朱鷺色、水色、はらはらと白脛も透いて重って正屋へ隠れた、その後の事なんですが。」

二十七

「二人の婦が、その姿で、沓脱の笹を擦る褄はずれ尋常に、前の浅芽生に出た空には、銀河が颯と流れて、草が青う浮出しそうな月でしょう――蚊帳釣草にも、蓼の葉にも、萌黄、藍、紅麻の絹の影が射して、銀の色紙に山神のお花畑を描いたような、そのままそこを閨にしたら、月の光が畳の目、寝姿に白露の刺繍が出来そうで、障子をこっちで閉めてからも、しばらく幻が消えません。

が、二人はもう暗い母屋へ入ったんです。と、草清水の音がさらさらと聞え出す、それが、抱いた蚊帳と、掛蒲団が、狭い土間を雨戸に触って、どこまでも、ずッと遠くへ行くのが、響くかと思われる。……

ところで、いつでも用あり次第、往通いの出来るようにと、……一体土間のその口にも扉がついている。