Classici giapponesi con furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Leggi 春泥・三の酉 (しゅんでい) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.075 caratteri · 173 schermate
――『金色夜叉』でも『ほとゝぎす』でも、その時分には、みんなこゝで……こゝだの、花見寺だの道灌山だのでみんなうつしたもんだ。」
「外にはどんな連中?」
「どんな連中もこんな連中もねえ、その時分の大部屋のものは内密でみんな稼いだんだ。――そのまた中間へ入ってサヤをとる奴なんぞいたんだ。」
「誰だ、それは?」
「チョコなんぞその先立だったのよ。」そういって小倉のほうをかえりみた。「チョコ、彼奴、あの時分でいゝ加減こしらえたと思うがどうだ? ――あれからだもの、彼奴のちい/\し出したのは……」
「そうかも知れねえ。」そういって、また、小倉は田代のほうをふり向いた。「そういえば、おいどうした、いつかの金は?」
「まだあのまんまになっている。」
「早く返してやれ。――でないと、菱川、ことによるとあの男も死ぬかも知れねえ。」
「死ぬかも? ――どうして?」
「半月ほどまえ、出さきで急に引っくり返り、そのまんまずっとうちに寝ているそうだ。」
「どうして? ――どうして、また……?」
「脳溢血だ。」
「脳溢……?」
九
田代はそういいかけたがすぐ「誰に聞いた、そんなこと?」
「先刻、吉沢に聞いた。