Classici giapponesi con furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(四) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 217.272 caratteri · 434 schermate
番頭さん、しっかりしねえじゃあいけねえ」と、徳次はまた笑った。「よもや外からはいったのじゃああるめえ。出入りの者か店の者か、ちっとも心当りはねえのかね」
「主人もおかみさんも不思議だと申して居りますが、どうも心当りございません」
「その晩に失せ物はありませんでしたかえ」
「無いようでございます。主人の手箱に幾らかの金が入れてあったかとも思いますが、奉公人のわたくし共にも確かに判りません。ほかに目立った品がなくなった様子もございませんので、まあ紛失物は無いということになって居ります」
「じゃあ、まあ、それはそれとして、家のなかを少し見せて貰いましょう」
勘兵衛に案内させて、徳次と半七は家内をひと通り見まわった。久兵衛が殺されたという居間のあたりも調べてみた。土蔵は三棟で、その二棟は商売物の鍋釜類が積み込んであり、ほかの一棟に家財が納めてあることも判った。
お節の父はどうしたかという徳次の問いに対して、番頭はこう答えた。父の小左衛門は知らせを聞いて直ぐに駈けつけたが、ただ申し訳がないと云うのほかは無かった。嫁入り後の出来事ではあり、殊に乱心というのでは、その父を責めるわけにも行かない。