Classici giapponesi con furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Leggi 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 177.586 caratteri · 348 schermate
魚積む舟の岸に寄る月 重辰
露の身の島の乞食と黒みはて 翁
次第にさぶき明暮の風 知足
是は『千鳥掛集』の一聯であった。流人は伊豆の島では自活が本則であった故に、いつも浜ばかりあるいてひどいものを拾って食っていた。入舟などのあるたびに、恥も忘れて近よってくるのが常の習いであったらしい。この句はその俊寛のようなあわれな姿が目に浮かぶのである。次には『初茄子』の最初の一巻に、
朝づとめ妻帯寺の鐘の声 曾良
今日も命と島の乞食 翁
悴けたる花し散るなと茱萸折りて 不玉
八丈の宗福寺などは昔から女房持で、且つ郷士のように裕福であった。そういう御寺の鐘の音を聴きながら、自分はその日の食い物にも屈託している光景である。そうしてこの島の流人には僧侶がいつも多かった。
更くる夜の壁つき破る鹿の角 曾良
島のお伽の泣き伏せる月 翁
いろ/\の祈を花に籠り居て 等躬
『奥の細道拾遺』の句である。伊豆の島には対馬・五島などのように、鹿は住んでいなかったから是だけは無理な附け方であるかも知れぬ。