Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

すえっこ

末っ子

山本 周五郎

Leggi 末っ子 (すえっこ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.564 caratteri · 55 schermate

Aozora Bunko

「話さなかったかな」と平五は首をかしげた、「姉さんに話しませんでしたかね」

「あたしは聞きませんよ」とくにが云った。

「米良さんは」と平五が急に問いかけた、「私が養子の縁談をどうして断わるかわかりますか」

平左衛門はゆっくりと頭を振った。

「つまり」と平五が云った、「つまり養子にゆきたくないからです」

「それはそうだろう」

くにがふきだした。

「そうじゃないんですよ、いや、ゆきたくないという気持には理由があるんです」と平五は云い直した、「新庄の叔父、木下へいった杢さん、ほかに友達で二人いますが、みんなそれは哀れなものですよ」

平五は養子の哀れさを並べた。細を穿つといったような詳しさで、米良夫妻はいささかおどろいたようであった。

「なるほどね」と米良が云った、「正月のときに杢さんをやりこめていたが、ふーん、なるほど切実な問題なんだな」

「依田さんはそんなことはないわ」とくには反対した、「新庄さんや木下さんや、ほかの方たちのことは知らないけれど、依田さんに限ってそんなことはありませんよ」

依田というのは、米良夫妻がすすめた婿養子のくちで、いちど平五は会ったことがある。