Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅにっき

朱日記

泉 鏡花

Leggi 朱日記 (しゅにっき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.583 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

さえ、火の燃ゆるがごとく目に着くのである。

「家から持ってござったか。教場へ出て何の事じゃ、大方そのせいで雑所様に叱られたものであろう。まあ、大人しくしていなさい、とそう云うてやりまして、実は何でござります。……あの児のお詫を、と間を見ておりました処を、ちょうどお召でござりまして、……はい。何も小児でござります。日頃が日頃で、ついぞ世話を焼かした事の無い、評判の児でござりまするから、今日の処は、源助、あの児になりかわりまして御訴訟。はい、気が小さいかいたして、口も利けずに、とぼんとして、可哀や、病気にでもなりそうに見えまするがい。」と揉手をする。

「どうだい、吹く事は。酷いぞ。」

と窓と一所に、肩をぶるぶると揺って、卓子の上へ煙管を棄てた。

「源助。」

と再度更って、

「小児が懐中の果物なんか、袂へ入れさせれば済む事よ。

どうも変に、気に懸る事があってな、小児どころか、お互に、大人が、とぼんとならなければ可いが、と思うんだ。

昨日夢を見た。」

と注いで置きの茶碗に残った、冷い茶をがぶりと飲んで、

「昨日な、……昨夜とは言わん。が、昼寝をしていて見たのじゃない。