Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かっこんとう

橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.213 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

なるほど、弱将の下、勇卒なしとは、よくいったもんだ! としみじみ感じたのであるが、こいつもやはり、雷様のお通りになった後は、爽涼感と蘇生と二重の喜びを、感じるらしい。恐怖の去った後でハシャギたくなるのは、何も人間だけとは限らねえもんだな! と、つくづくそう感じたことである。

電車で逃げる

今では、もう観念したのと、年を取って、逃げ出すのが億劫なもんだから、夕立ちになっても、死んだ気で、家にじいっとしているが、ここまで精神修行をするには、随分私も苦労したものであった。

以前は、一天俄に掻き曇って、ゴロゴロゴロゴロ鳴り出すと、とてもじっとして、家になんぞ、落ちついていられるもんではない。大急ぎで着物を着換えて停車場へ駈けつける。省線電車に乗って雷の来ない方へ逃避をやらかして、我が家の方の夕立ちが済んだ頃を見計らって、晴れ上がった西の空に、七色の虹を望みながら、悠然と御帰館相成ろうという寸法であったが、問屋がそう旨く卸してくれぬことがあって、一度酷え目に遭ったことがある。

西南はるかな空がかき曇って、ドロンドロンドロドロということになったから、例のごとく停車場へ急いだと思いな。