Classici giapponesi con furigana
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かっこんとう
橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇
橘 外男
Leggi 橘外男ワンダーランド ユーモア小説篇 (かっこんとう) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.213 caratteri · 34 schermate
私は、デカという、頗るもって強豪な中型の秋田犬を飼っている。こいつのオヤジは、昔間違って、狼罠にかかってキャンキャン啼き叫んでいたが、誰も助けに来てくれないと知ると、罠にかかった自分の脚を、自分で食い切って、三本脚でビッコ引き引き戻って来たという剛のものだけに、このデカの強いことも、また無類である。
どんな大きな犬と噛み合いをやっても、まだ一回たりとも、音を挙げたためしがない。負けても、相手に食いついたっ切り離れないのだから、抛っとけば、命のほどが危ない。こっちが青くなって、必死に引き分けてやるほど、気性の敢為な獰猛極まる奴であるが、このデカ先生もまた、生得、雷様がお嫌いらしく思われる。ピカピカとくると、たちまち犬舎を飛び出して、どっかへ姿を晦ましてしまう。
夕立ちが済むと、ノコノコと、どこからか現れてきて尻っ尾をふったりジャレついたり、ハシャギ廻るのであるが、どこへ行くのか、初めのうちはなかなかわからなかった。が、最近、やっとわかったのは、このデカ氏はピカピカゴロゴロの間中、光の届かぬ椽の下の一番奥の方に身を潜め、息を殺しているわけなのであった。