Classici giapponesi con furigana
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うたよみにあたうるしょ
歌よみに与ふる書
正岡 子規
Leggi 歌よみに与ふる書 (うたよみにあたうるしょ) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.419 caratteri · 35 schermate
九たび歌よみに与ふる書
なお多少の例歌を挙ぐるを御待可被下候。〔『日本』明治三十一年三月一日〕
九たび歌よみに与ふる書
一々に論ぜんもうるさければただ二、三首を挙げおきて『金槐集』以外に遷り候べく候。
山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心われあらめやも
箱根路をわが越え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ
世の中はつねにもがもななぎさ漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも
大海のいそもとどろによする波われてくだけてさけて散るかも
「箱根路」の歌極めて面白けれども、かかる想は今古に通じたる想なれば実朝がこれを作りたりとて驚くにも足らず、ただ「世の中は」の歌のごとく古意古調なるものが『万葉』以後においてしかも華麗を競うたる『新古今』時代において作られたる技量には驚かざるを得ざる訳にて、実朝の造詣の深き今更申すも愚かに御座候。大海の歌実朝のはじめたる句法にや候わん。
『新古今』に移りて二、三首を挙げんに
なごの海の霞のまよりながむれば入日を洗ふ沖つ白波 (実定)
この歌のごとく客観的に景色を善く写したるものは『新古今』以前にはあらざるべく、これらもこの集の特色として見るべきものに候。惜むらくは「霞のまより」