Classici giapponesi con furigana
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たけちゃんとむかしばなし
武ちゃんと昔話
小川 未明
Leggi 武ちゃんと昔話 (たけちゃんとむかしばなし) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2179 caratteri · 5 schermate
この夏休みに、武ちゃんが、叔父さんの村へいったときのことであります。
ある日、村はずれまで散歩すると、そこに大きな屋敷があって、お城かなどのように、土塀がめぐらしてありました。そして、雨風にさらされて古くなった門が、しめきったままになって、内には、人が住んでいるとは思われませんでした。
「どうしたんだろうか。」と、武ちゃんは、不思議に思いました。門のすきまからのぞくと、家のほかに土蔵もあったけれど、ところどころ壁板がはずれて、修繕するでもなく、竹林の下には、枯れ葉がうずたかくなって、掃くものもないとみえました。あたりは、しんとして、ただすずめの鳴き声が、きこえるばかりです。
「この家の人は、どこへいったんだろう?」
武ちゃんは、家へ帰ると、さっそくそのことを叔父さんにたずねたのであります。
「あの、大きな化け物屋敷みたいな家には、だれも住んでいないのですか。」と、いいました。叔父さんは、笑いながら、武ちゃんの顔をごらんになって、
「あんなところまでいったのか。なるほど、一時は化け物も出るといううわさがあったよ。いい教訓になることだから、あの家の話をしてあげよう……。