Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のこされたるえど

残されたる江戸

柴田 流星

Leggi 残されたる江戸 (のこされたるえど) di 柴田 流星 (しばたりゅうせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.677 caratteri · 80 schermate

Aozora Bunko

いつまでもいつまでも酔っていて、算盤ずくで遊山する了見にはなりたくないもの、江戸ッ児の憧憬はここらにこそ存っておるはずであるのに……。

弥助と甘い物

江戸ッ児は上戸ばかりと相場のきまったものでもなければ、下戸にも相応の贅はある。されば一トわたり上戸と下戸の口にあう鮨と餡ころの月旦を試みように、弥助は両国の与兵衛、代地の安宅の松、葭町の毛抜鮨とか、京橋の奴や緑鮨、数え立てたら芝にも神田にも名物は五ヶ所七ヶ処では利かないが、何といっても魚河岸のうの丸にとどめを差す。

凡そ鮪の土手を分厚の短冊におろして、伊豆のツンとくるやつを孕ませ、握りたてのまだ手の温味が失せぬほどのを口にする旨さは、天下これに上こす類はないのだ。

そこへゆくと与兵衛鮨は甘味が勝ち過ぎ、松ずしは他の料理に心をおくようになって、頓と元ほどの味なく、毛抜鮨も笹の葉と共に大分お粗末になって、その他のはお談にならず、ただ名のみを今も昔のままに看板だけで通している為体、して見ると食道楽の数も大分減ったのが判るようだ。

甘いものは餅菓子に指を屈して汁粉、餡ころにも及ぶべく、栄太楼の甘納豆、藤村の羊羹、紅谷の鹿の子、岡野の饅頭と一々は数え切れず、それでもこれらの店には今も家伝の名物だけは味を守って、老舗の估券をおとすまいとしているが、梅園の汁粉に砂糖の味