Classici giapponesi con furigana
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さつじんめいろ
殺人迷路
江戸川 乱歩
Leggi 殺人迷路 (さつじんめいろ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8041 caratteri · 17 schermate
「イイエ、別に――」
星田はさっきよりも一層蒼褪て、空虚な目をオドオドさせて、口籠もった。
「それはね、こういう訳ですよ」
自然、津村が一伍一什を物語らねばならぬ羽目となった。(星田君、一体どうしたんだろう。病人みたいに無口で、その上あの死人のような蒼白さは)心の隅でそんな不審を抱きながら。
「ホホウ、そいつは奇妙ですね。併し、物好きな読者かなんかのいたずらじゃないんですか。探偵作家の所へは、よくそういった手紙が舞い込むって云うじゃありませんか。今度の殺人事件とは、恐らく偶然の一致でしょうぜ」
署長は実際家であった。
「イヤ、ところが、どうもそうではなさそうなんです」津村はそのまま引込みはしなかった。「もうお気附きと思いますが、今朝空家を探しに来て死骸を発見したという二人づれの男女ですね。彼等の人相風体が、先程まで我々が追跡していた疑問の男女と、なんだかソックリなんですよ。それで、僕さっきからお尋ねしようしようと思っていたのですが、今朝空家を探しに来た男の方の靴跡がどっかに残っていなかったでしょうか。それとここにある犯人の足跡と較べて見たら……」
「なる程、おっしゃる意味はよく分りますがね」