Classici giapponesi con furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Leggi 比島投降記 (ひとうとうこうき) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.333 caratteri · 134 schermate
第三の特色、即ちDDTの有効期間の長いことについては、次のような話がある。一九四二年オルランドの研究所で、木綿のシャツの袖に、DDTの五パーセント溶液をつけ、それに毎朝、「健康な虱」の一群が植民された。翌朝検査すると、虱は一匹残らず死んでいる。それに、また「健康な虱」の一群を植えつけ、翌朝調べると、これまた全部死んでいる。これを毎日繰返すこと、六百十九日(報告書作成の日)、その間にこのシャツを八回洗濯したが、DDTの効力は一向減っていない。だから、DDTの有効期間は、まさか無限ということもあるまいが、とにかく非常に長い。(一言お断りしておく。ここにあげた数字は話を聞いてすぐノートしたので、万、間違いはあるまいと思うが、かりにあったとしても、ひどい違いはないと信じる。この点、読者諸兄に安心して頂けると思う。)
ところでDDTは誰がつくったかというと、今から七十年もの昔、ドイツの一化学者が作ったのが最初である。何という人かは聞きもらしたが、彼は単にその化学的構造を記載したのみで、何もしなかった。飛んで一九四〇年かに、スイスのJ・R・ガイギーという会社が、家畜にたかる蠅を殺す薬を製造し「ゲサロール」