Classici giapponesi con furigana
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ひょうこのわかさぎ
氷湖の公魚
佐藤 垢石
Leggi 氷湖の公魚 (ひょうこのわかさぎ) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1447 caratteri · 3 schermate
俗にチカキという青森県や北海道方面からの乾公魚は一層渋味が強くて惣菜にもならぬほどである。ただ、形の大きいところが取柄であろう。
と、いうわけで霞ヶ浦産でも、東京付近の中川、江戸川、荒川などで釣れた公魚を上等の食味を盛っているとは思わなかった。ところが、昨年の初冬から釣れはじめた榛名湖の公魚を食べてみて、なるほど公魚とはおいしい魚であるということが分かったのである。やはり他の魚と同じに、棲む場所によって味に変化が生まれるものと見える。赤城の大沼は水深八十尋、凄い紺碧を湛えて温度が低過ぎるため、舌触りに荒い感じを持つが、榛名湖は水深十七、八尋で深い方ではなく、明るい淡青色で味がやわらかい。茶を煎じて熟すに適う。なお底石が細かい火山の噴出物で四時外輪山から湧水を注ぎ込み、餌の藻蝦が豊富であるから他の不純物を口にしないので公魚の味が上等になったのではなかろうか。形は五、六寸となり丸々と肥って、魚体の光沢は若鮎のような光を持っている。
アノ匂いこそないが味は若鮎と同じである。頭も骨もやわらかくて棄てるところはない。渋味が少ないから白焼きの橙酢、カラ揚げ、椀種、味噌田楽向きにこしらえてもおいしい。