Classici giapponesi con furigana
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えどまえのつり
江戸前の釣り
三遊亭 金馬
Leggi 江戸前の釣り (えどまえのつり) di 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.910 caratteri · 214 schermate
バスの車掌も、それとわかったのか、ぼくの顔をみてニコニコ笑っている。気まりが悪い。
駅の改札も、とがめられやしないかと心配しながら通ると、駅の助役も笑いながら、
「珍しいものが釣れましたねえ」
と、通してくれた。あまり嬉しかったので、汽車の窓から帽子を取って挨拶をすると、助役も手をあげて笑いながら見送ってくれた。
汽車の中に生きものを持って乗ってはいけないのであろうが、ヤミの買い出しとは違うと見てか、実になごやかな雰囲気であった。家へ帰って、家内に料理をしろといったが、生きた鶏は苦手らしい。
取りつけにしている近所の魚屋へ頼みに行くと、
「魚ならたいていのものはつくりますが、毛の生えたものはどうも不得手でして」
と、断わられた。
なるほど、ぼくも長年魚釣りをしているが、毛の生えた魚というものは見たことがない。
昭和二十八年だと思うが、化粧品の宣伝、お得意招待の会が、戸倉上山田温泉にあって、夜の宴会の座敷で一席しゃべる。二日間の旅、昼間は自由のからだで、土地の釣り好きに案内をしてもらう。近くの千曲川へハヤとヤマメを釣りに出たが、
「雨後の川水 いやまさり 矢よりも早き急流は 目ざましくもまたおそろしき」