Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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えどまえのつり

江戸前の釣り

三遊亭 金馬

Leggi 江戸前の釣り (えどまえのつり) di 三遊亭 金馬 (さんゆうていきんば) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.910 caratteri · 214 schermate

Aozora Bunko

今度はそのボロに手をかけて引きあげてみると、色青ざめた土左衛門の手が出てきた。

驚いたの何の候のどころの沙汰ではない。お客さまだと思うと、

「ギャア」

といって川の中へ尻餅をついてしまった。案内人に助け出され、どうしてあがったかも自分では記憶にない。あとで考えてみると、仕かけを切らないようにと、はいていたズボンをぬぐこともなかったわけだが、初ものとはいいながら、土左衛門の初釣りは感心しない。

その晩、座敷の余興で何をしゃべったかも夢中でわからない。釣友がすぐに警察へ届けたので、ぼくにも立ち会ってくれろといってきたが、お金はいくらでも出しますから勘弁してくださいと、三拝九拝して許してもらった。

あとで聞いた話によると、土地の鉄道工夫で、酒が好きで半月も前から行方不明になっていた人であるという。今思い出しても、ゾーッとする。南無阿弥陀仏、合掌。

陸釣りのうしろ姿や秋のくれ         其角

ぼくは釣り師仲間から、悪物食いだのゲテモノ釣り師だのといわれるが、釣るということ自体が何かいたずら気のあるもので、竿先に止まるトンボ、ウキを見つめるカエルなどを、一度は誰しも釣ってみようと思う。