Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほうねんぎょうでん

法然行伝

中里 介山

Leggi 法然行伝 (ほうねんぎょうでん) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.110 caratteri · 131 schermate

Aozora Bunko

この人は法然の弟子阿性房が知っていた処から法然は華厳宗の不審を尋ね問わんとして阿性房を引き連れて訪問した処が、法橋がまず無雑作に云いだすことには、

「弘法大師の十住心は華厳宗によって作ったものである。このことを御室に申した処それは面白い議論である。早くもう少し研究して見るがよいと仰せられたから今考えている処だが」といわれた。

初対面のことではあったけれども、どうも腑に落ちない。学問の習いで黙し難く法然はいった。

「どうしてあれは華厳宗によって作ったものでございましょう。大日経の住心品の心を以て作られたものと思います。第六の他縁大乗心は法相宗の意でございます。第七の覚心不生心は三論宗でございます。第八の一道無為心は天台宗でございます。第九の極無自性心は華厳宗でございます。第十の秘密荘厳心は真言宗でございます」と云って弘法大師の十住心論のはじめ異生羝羊心から終りの秘密荘厳心まで一々その偈を誦して道理を述べ、弘法大師の主意と自分の解釈のしようを細かに申し述べると、法橋がそれを聴いて、縁にいた阿性房を呼んで、

「どうだ、お前これを聞いたか。この様に心得ていて往生が出来ないということがあるものか。