Classici giapponesi con furigana
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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
Leggi 法然行伝 (ほうねんぎょうでん) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.110 caratteri · 131 schermate
墓を破り、家を破し、余りの暴状に見かねて、「その儀ならば我々は武力を以てその乱暴を妨ぎ止める」といって争ったものだから、叡山の使者も退散して、その日は暮れた。
その夜法蓮房、覚阿弥陀仏等月輪殿の子息である妙香院の僧正の処に参って、
「今日の騒ぎはとにかく鎮まりましたけれども、山の憤りがまだはげしゅうございますから、これは一層早く改葬をしてしまうがよろしゅうございます」
という相談をして、その夜人静まって後、ひそかに法然の棺の石の室の蓋を開いてみると画像生けるが如く、如何にも尊い容がその儘であったから皆々随喜の涙を流した。
都の西の方へ法然の遺骸をかきたてて行くうちに、道路の危険を慮かって、宇津宮弥三郎入道蓮生、塩屋入道信生、千葉六郎大夫入道法阿、渋谷七郎入道道遍、頓宮兵衛入道西仏等の面々今こそ出家の身ではあるが、昔は錚々たる武士達が、法衣の上に兵仗を帯して、法然の遺骸を守って伴についた。それを聞いて家の子郎党達が馳せ集まったので、弟子達軍兵済々として前後をかこみ、その数一千人余り、各々涙を流し悲しみを含んで輿を守護して行った。
嵯峨へ行って然る可き処に置き、そのありかを秘密にするということを各々誓いを立てて帰った。