Classici giapponesi con furigana
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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
Leggi 法然行伝 (ほうねんぎょうでん) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 66.110 caratteri · 131 schermate
この源空も仏助け給えと思って南無阿弥陀仏と申している。更に差別はないのである」
といわれたから、聖光房も固より、それとは思っていたけれども、法然からそういわれて宗義の肝腎今更の様に胸に通ったということである。
二念珠ということをやりだしたのはこの阿波介である。阿波介は百八の念珠を二連持って念仏をしたから人がその故を尋ねると阿波介が答えて、
「暇なく上下すればその緒が疲れ易い。一連では念仏を申し、一連では数をとって積る処の数を弟子にとれば緒が休まって疲れません」
と答えたので法然がそれを聞いて、
「何事も自分の心に染みていると才覚が出て来るものである。阿波介は性質は極めて愚鈍の人間だが往生の一大事が心にしみているからこそ斯様な工夫も考えだすのだ」とほめたということである。
或修行者が浄土教の教義は分っていたが、まだ信心が起らないので嘆いていた。或時東大寺に参詣すると、丁度棟木を挙げる日で、おびただしい材木をどうして引き揚げるのかと心配して見ていると轆轤を使って大木をひき上げ、思う処へどしどしと落し据えた。それを見て成程良工の謀はうまいものだ。まして況んや、弥陀如来の善行方便をやと思って疑いが晴れて信心が決まった。