Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
「イヤそうでない、それでは済まない、是非お詫を申そう。がしかしお勢さん、お志は嬉しいが、もう母親さんと議論をすることは罷めて下さい、私の為めに貴嬢を不孝の子にしては済まないから」
「お勢」
ト下坐舗の方でお政の呼ぶ声がする。
「アラ母親さんが呼んでお出でなさる」
「ナアニ用も何にも有るんじゃアないの」
「お勢」
「マア返事を為さいヨ」
「お勢お勢」
「ハアイ……チョッ五月蠅こと」
ト起揚る。
「今話した事は皆母親さんにはコレですよ」
ト文三が手頭を振ッて見せる。お勢は唯点頭た而已で言葉はなく、二階を降りて奥坐舗へ参ッた。
先程より疳癪の眥を釣り上げて手ぐすね引て待ッていた母親のお政は、お勢の顔を見るより早く、込み上げて来る小言を一時にさらけ出しての大怒鳴。
「お……お……お勢、あれ程呼ぶのがお前には聞えなかッたかエ、聾者じゃアあるまいし、人が呼んだら好加減に返事をするがいい……全躰マア何の用が有ッて二階へお出でだ、エ、何の用が有ッてだエ」
ト逆上あがッて極め付けても、此方は一向平気なもので、
「何にも用は有りゃアしないけれども……」
「用がないのに何故お出でだ。先刻あれほど、もうこれからは今までのようにヘタクタ二階へ往ッてはならないと言ッたのがお前にはまだ解らないかエ。