Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
さかりの附た犬じゃアあるまいし、間がな透がな文三の傍へばッかし往きたがるよ」
「今までは二階へ往ッても善くッてこれからは悪いなんぞッて、そんな不条理な」
「チョッ解らないネー、今までの文三と文三が違います。お前にゃア免職になった事が解らないかエ」
「オヤ免職に成ッてどうしたの、文さんが人を見ると咬付きでもする様になったの、ヘーそう」
「な、な、な、なんだと、何とお言いだ……コレお勢、それはお前あんまりと言うもんだ、余り親をば、ば、ば、馬鹿にすると言うもんだ」
「ば、ば、ば、馬鹿にはしません。ヘー私は条理のある所を主張するので御座います」
ト唇を反らしていうを聞くや否や、お政は忽ち顔色を変えて手に持ッていた長羅宇の烟管を席へ放り付け、
「エーくやしい」
ト歯を喰切ッて口惜しがる。その顔を横眼でジロリと見たばかりで、お勢はすまアし切ッて座舗を立出でてしまッた。
しかしながらこれを親子喧嘩と思うと女丈夫の本意に負く。どうしてどうして親子喧嘩……そんな不道徳な者でない。これはこれ辱なくも難有くも日本文明の一原素ともなるべき新主義と時代後れの旧主義と衝突をするところ、よくお眼を止めて御覧あられましょう。